消えていく業界
ブライダル産業は、年々減少傾向で廃業する会社もでている。何しろ、豪華な結婚式をする若者が少なくなっているし、そもそも若者が減少し結婚しない若者も増えている。豪華な結婚式にこだわっているのは昭和時代の大人で、自分たちの価値観で判断しているから。バブルの時代は豪華なほど皆喜んだ。
離婚率の上昇で、多額費用を掛けて結婚しても離婚すれば元も子もない状態になる。それより、お金を貯めておき、少し大きな家に引っ越しする費用にしたり、不動産の購入に充てたりする方が良いと判断する若者が増えている。何しろ、今の若者はコストパフォーマンスを考慮する。
アパレル業界は、製造している半数が廃棄されるほど。ブティックなどの専門店が衰退しているし、各店舗から撤退している洋品店が増えている。若者はファストファッション(ユニクロ、GUなど)で満足。高級ブランドにこだわらない世代の台頭で売り上げ不振に陥っている。
ファストファッションの製品は、縫製もしっかりしているし、多機能で格安になっているため消費者の支持を集めている。そのため、他のブランドは販売不振に陥った。高級ブランドも古着市場のネット化で格安で購入するようになった。古着で充分という消費者が増加して、新品が販売不振に陥っている。
出版・印刷業界は、デジタル化の波をもろに受けて廃業する会社が増えている。紙媒体の書籍は昭和の時代、よく売れたが電子書籍ができてから徐々に販売数が減少している。新聞も購読者が高齢者に限られている。チラシやポスターなども徐々に減少して、この傾向はこれからも続くと思われている。
テレビ業界は、ユーチューブやネットフリックスなどデジタル動画配信に人気が移り、若者離れが加速している。映画業界もレンタルDVD業界もかなり衰退した。銀行や証券会社の支店もかなり消えている。デジタル化によってこれらも多くの業界が衰退していく。デジタル化の波は益々広がっていく。