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今日の勝者は明日の敗者

 

ビジネスの世界ではそれが常識。いつまでも勝者でいることはできないのだ。僕が子供の頃、商店街は賑わっていた。定価販売が当たり前の時代。個人商店は、仕入れて並べれば売れる時代。勝ち組は大きなお店にすることや近くに2店目を出すことぐらい。

 

定価販売が崩れると、ダイエーなど定価より安いバーゲン価格で毎日販売するようになる。新聞折込広告、飛行機によるチラシのバラマキ、街頭車による拡声器での宣伝、電信柱に貼り付けるチラシなどで多くの客を個人商店から奪い取るようになる。

 

スーパーは販売する商品を増やす。それに伴い店舗は拡大する。巨大なお店になり安いがゆえにお客様を惹きつけていたが、ユニクロやニトリなどの専門店やドン・キホーテなどのディスカウント店が出てくると総合スーパーは業績悪化に苦しむようになる。

 

こうした専門店やディスカウント店が繁盛するようになると、今度はアマゾンや楽天などのネットで販売するネット店が既存の店舗より安いのでお客様を惹きつけるようになる。ネット販売は繁盛するがリアルな店舗は業績悪化に苦しむようになる。

 

こうしたサイクルは平均すると30年。創業者が繁盛するビジネスモデルを打ち立てて成功すると彼が年老いていくのと同じように、成功パターンは陳腐化して、次の創業者が生まれていく。かつての成功者はすでに老年。二代目には苦痛の後継ぎとなる。

 

進歩というものはそうしたものなのだ。永遠に繁盛するビジネスモデルなどない。時代の変化に合わせて、ビジネスも変化する。その変化に対応する企業だけが生き残っている。皆がまじめに働き、頑張っているのに変化に対応できないがゆえに赤字になっていく。

 

 

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