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会社を儲けさせる奴、損させる奴

戦争では過去の成功例を試して大失敗することが多い。日露戦争では戦艦が大活躍したが、太平洋戦争では航空機が活躍した。そのことに気が付かない日本は巨大戦艦を作り続けて敗北している。戦艦ではなく、航空機を大量に生産して戦術を航空母艦中心にしたものにすれば、戦局は変わっていたかもしれない。

仕事をしているが、過去の成功事例に固執して廃業に追い込まれることがある。昔はよかったと言ってるだけの人、過去の成功体験を語っているだけの人、今の若い奴はと愚痴っているだけの人、業績が右肩下がりなのに、いつかは良くなると同じ仕事をやり続けている人、変わらなければ倒産するのに変われない人…。

会社を儲けさせる人は、過去の成功事例にこだわらないで、変化することを恐れず、興味を持って自分にできる、できないにかかわらず挑戦できる人だろう。儲けることができるなら自分の過去の成功体験を捨て去るに躊躇せず、今の成功事例を素直に受け入れて実行できる人は会社に利益をもたらしてくれる。

昔、練り物を製造販売している経営者がいて、業績が下がっていることで相談を受けたことがある。先代から受け継いだやり方を踏襲しているので、新商品を開発すればよく、練り物の中に牛筋を入れるとか、ホルモンを入れるとか、これまでにない商品を作れば価格も自由に決められるし競争相手はないとアドバイスしてあげた。

割烹料理屋の経営者もライバルのお店が多くなり困って相談に来た。そのお店は加賀のホテルの調理場で修行をした人で習った調理方法にこだわっていた。しかし、和歌山は柑橘が多く、柚子を乾燥させて味噌に漬け込み熟成した味噌で、みそ汁を調理すれば、どこにもない味になるからとアドバイスしてあげた。

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