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入社早々退職する若者

 

71歳になる僕も入社1年以内に退職した若者のひとり。大学の建築学科を卒業した僕は、大阪の建売住宅販売会社に就職した。3か月の新人研修期間は、礼儀作法から営業などの研修があり、社員寮は新人でいっぱいだった。

 

入社歓迎会ではお酒が振る舞われ、お酒が飲めない僕はいきなり先輩社員からバカにされた。酔いが回ってくると余興をしろと言われてバカ騒ぎするが、酔っていない僕は早々に寮に戻り翌日から先輩社員の苛めにあう。

 

朝からタバコを吸う社員が多く、タバコの匂いが嫌いな僕は社屋の外に出る。そこでまた叱られる。先輩社員や部課長の飲み会へのお誘いも断るので、ボーナスの評価は最悪で、新入社員のボーナスの4分の1程度だった。

 

50年も昔の話だが、お酒とタバコ、麻雀と飲み会が仲間の絆のツールになっていた時代。僕はすべてダメ男だった。今では、ノンアルコールビールがあり、電子タバコがあり、麻雀が必須になっていないが、押しつけがましい先輩社員がいる会社も多い。

 

なじめない会社にしがみつくのではなく、さっさと辞めたが当時は途中退社など考えられない時代。父親は呆れていた。酒もタバコも嫌いな僕は再就職より起業することを選び、魚の行商を始めるようになる。

 

現在の若者でも、なじめない会社にしがみつき、自分が我慢すればよいと思っている人がいるが、我慢してもなじめない会社ならさっさと退職して、次のステップを踏んだ方が良い。何もしなくていいから退職して休むことだ。

 

仕事をしていない間は、しっかりスキルを身につけて勉強し、ステップアップできる就職先を見つけること。デジタルスキルは高収入の転職先を見つけやすいし、フリーランスとしても働ける。今はいい時代だ。

 

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