このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

東京以外はすべて人口減少

2024年、日本の人口は減少し、東京以外はすべて人口減少している。今から25年後の2050年には、地方の人口は3割減少と予測している。何しろ、団塊の世代が死亡していくし、出生率は1程度で子供が少なくなっている。

 

僕が生まれた昭和28年(1953年)日本の人口は、約8698万人。団塊の世代はすでに遊び盛りの5歳。それでも、街は畑や田んぼが多く、都会といっても郊外は開発されていなかった。そんな時代に戻っている。

 

昭和30年以降に開発された不便な地域は過疎になり森となって消滅するが、便利な街や地区に人口が集まりだして昔のようになる。子供が多かった時代から老人が多い時代になり、働いている人の半数以上は50歳以上になるだろう。

 

空き家が増えすぎて倒壊する家も増える。人が住めない老朽マンションがあちこち存在するようになる。橋や道路、水道や電気網などインフラの補修ができない自治区が増え、住み辛くなった街から人が出て行き過疎化が進む。

 

生活に便利な土地は人が集まり繁栄するので不動産価格は上昇するが、不便な土地は人が住まなくなり不動産価格は下落する。人口減少によって自然と街がコンパクトになる。自治体を維持するにも街のコンパクト化は避けられない。

 

消滅する自治体が増えて、地方創生と莫大な予算を割いていたことが何だったのかと思うようになる。デジタル化されて便利になったとはいえど、電気、ガス、水道が入らない地区では住みようがない。これが30年後の日本。

 

焼き肉など高値の花だった贅沢できない時代に戻るのかもしれないが、当時は円安で人件費も安く、国内で製造したものが海外で飛ぶように売れた時代でもあった。今は悲観していても、未来が明るく見えた時代に戻るかのようだ。

« »