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常識を疑う

 

プロ野球界では、長くピッチャーは投げることに専念していればよいという考えがあった。打つ方は期待していない。野手は、守ったり売ったりしていればよい。ピッチャーになることはないというのがプロ野球だった。

 

昔、イチローという世界的な野手がいた。日本のオールスターゲームで監督がピッチャーをさせようとした。150km/時近い球をライトから3塁やホームに投げる彼は速球派の投手としても魅力的だと思った監督の采配だった。

 

しかし、相手チームの監督が、そんなことは許さない、選手を引き上げると言った。当時の常識から逸脱しているからだ。オールスターゲームを観ていたファンは失望した。当時の日本プロ野球界の重鎮の常識だった。

 

それから四半世紀、大谷という選手が打っても投げても世界の最高レベルで活躍している。これまでのプロ野球界の常識を破る選手として世界の人を納得させている。常識は疑っていた方が良い。

 

灯りは電球が当たり前だったのにLEDライトに変わった。支払いは手形や現金が当たり前だったのにネット振り込みやスマホ決済に変わった。音楽を聴くのはレコードを利用するのが当たり前だったのにファイルのダウンロードに変わった。

 

70歳を超えると、自分の常識が過去のもので今の時代に通用しないことがよくある。スイッチは押せばよかったのに、最近は押すだけ、二度押し、長押しの3種類になっているし、公衆電話を見かけることもなくなった。

 

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