売上が減少して戸惑う経営者
売上減少に悩む企業は多く、僕のところにもいろいろな相談がきている。飲食店から製造業迄いろいろな業種の方がコロナ以降、売上低迷に悩んでいる。自営業の場合、自社の商品がお客様に受け入れられていないことが最大の原因だと思う。
今までと同じレシピ、同じ値段で定食を提供していた飲食店は、近くに定食のチェーン店がやってきてお客様を奪われた。これは、お客様が決める価値がライバル店に劣っているからで、追加融資を受ける前にライバル店に勝るようなレシピや値段を追求する必要がある。
商品開発を行う場合、お客様のニーズと違っているのに開発者の思い込みで赤字を出してしまう場合がある。パナソニックが堺市にプラズマテレビの巨大工場を作ったが時代は液晶テレビが売れていた。その選択ミスによってテレビが売れなくなっていった。
お客様が求める商品をこれならここまでのお金を支払ってもいいよという値段に設定して、しかも、その商品を告知させる宣伝広告があって初めて売れ出す。売れ筋商品、売れる値段、時代にマッチした宣伝広告の三位一体となって初めて売上ができていく。
FCに加盟している経営者の場合、加盟店で儲からないのが自分だけの場合、儲かっているFC店に行って自店との違いを明確にする必要がある。同じ商品、同じ値段なのに儲けが違うのは何が原因なのか?わかれば対策を打ち実行すればよい。
赤字になると経営者は、逃げ口上を口にするようになる。その原因を社会の変化や社員の怠慢などに求めがちだが、いちばんの原因は安心していた経営者自身の態度や不安にかられてイライラして社員にあたっていた経営者自身にある。
企業経営者は常に現場の最前線で、現場の声を聞き、現場に必要な資金や環境を提供し、儲かっている企業経営者に会いに行き、謙虚な気持ちで学ぶ姿勢が必要。そのうえで、再建計画をしっかり立てて社員一同に徹底して説明し実行することが求められる。