今日の勝ちパターンは、明日の負けパターン
ワープロが良く売れた時代からパソコンが良く売れる時代に変わったが、ワープロメーカーがパソコンメーカーに変われたのかと言えば、そうではなく衰退し敗退していった。ワープロのトップメーカーはパソコンのトップメーカーではない。ガラケーからスマートフォンに変わったが、ガラケーのトップメーカーはスマホのトップメーカーになっていない。
新しい変化についていけない企業は淘汰され、新しい変化を起こした企業が躍り出る。こうした新陳代謝が行われているのがビジネスの世界。今、どんなに優れたワープロやガラケーを作っても売れない。今、儲かっているからといって安心しているとすぐに次の変化に飲み込まれ、気が付くと衰退し淘汰されていく。
儲かっている企業が儲からなくなるのは、従来のビジネスモデルを変えることなく、儲からないことに資金を使い、中間管理職を乱発し、現場社員の声が届かないほど組織が硬直し、新しいアイデアを出す若手社員を抜擢できない縦組織になり、無駄な会議を多くして経費が増大し、今の若い奴はダメだと言ってばかりの役員が横行するから。
アップルもグーグルも最初は小さな個人事業主だった。それが世界を席巻するほど大きくなって世界中から優秀なIT技術者を揃えても、ユーチューブやTwitter、ChatGPT(対話型AI)、Zoom(ネット会議システム)などの開発はできなかった。若い起業家は、無謀だと思えることでも積極的にチャレンジするハートを持っている。