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住まいは固定しない方が良い

 

社会人になれば社宅や賃貸マンションで暮らすが、ひとりなら1DKで充分暮らせる。恋人ができて二人で暮らすようになると2LDKになる。結婚して、子供ができれば3LDK以上になり、子供が巣立てば3LDKでは広すぎて2LDKで良い。連れ合いが死んだり施設に入ったりすれば1DKで充分暮らせる。

 

働くようになれば職場に近い場所が良いが、テレワークや定年退職すれば、郊外の戸建てに住みたいと思う。年老いて病気になれば、通院する病院に近いところに住みたいと思うようになる。住まいは、環境や健康によって変えたいと思うのが普通だが、日本では中古住宅のほとんどが安売りしかできない。

 

欧米では、こうした変化に対応しやすく、中古市場が安定しているので、住み替えしやすい。日本では都市計画がしっかりなされていないので、中古住宅のあるところは、道が狭く湿気により基礎が腐っていたり、地震強度不足だったりするため人気がない。建て替えするにも道が狭ければ車も入らない。

 

転売が難しい地域で暮らすなら、賃貸にして、自分が置かれた環境や健康に応じて移転する方が安上がりだと思う。田舎暮らしに憧れて、戸建てを建てた家が数年経ち、誰も住まない放置住宅になっていたり、病気で病院の近くのマンションに移り住んだ人が、郊外の自宅が売れずに困っていたりする。

 

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