好きなことをしなさいと言われて、好きなこと探しで苦労している人がいる。好きなように生きなさいと言われて、好きなように生きること探しで苦悶している人もいる。好きなことが見つかる人なら良いけれど、見つからなければどうなるんだろう？

 

僕は自分が好きなことを見つけて生きてきたわけではなく、儲かることを仕事にしてきた。子供人口が増えているときは学習塾をしたし、彼らが社会人になってくればファッション用品店を開き、アパレルメーカーを始め、これからデジタル社会に変わるだろうと思ったときは、パソコン教室を始めた。

 

若い方から好きな仕事が見つからないと相談されたときは、これから伸びてくる業種に絞って就職してごらんとアドバイスしている。仕事はきついけれども旬の仕事なので収入はよく、面白みもある。成り上がりの成功を夢見る人たちもいるので刺激的。若いとき、そんな世界に飛び込んだ経験は活かされるだろうと思う。

 

都会や会社でボロボロにされて疲れて田舎に引っ越ししても、辛かった経験が活かされて田舎おこしにつながるアイデアや活動を始める人もいる。若いときは、程度を知らないので思わずやり切ってストレスに押しつぶされそうになる。ギリギリのラインで生きてきた経験も貴重なこと。後悔することはない。