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経営者の器以上に利益は出ない

 

スポーツ選手は、自分の能力に応じて記録が出る。そのため、自分を極限まで鍛えて記録を伸ばす。経営者も同じことで、自分の能力に応じて業績が出る。そのため、自分を極限まで鍛えて業績を伸ばす。

 

陸上のスポーツ選手では個人の能力だけで記録を伸ばすことができるのに対して、サッカーや野球のようなチームプレーを必要とする競技では、個人の能力にチームプレーが要求される。

 

会社も同じように、業績を伸ばすには、従業員一人一人の能力を伸ばすことと同時にチームプレーが求められる。こうしたチームを創れる経営者が会社の業績を安定させて従業員を幸せにできる。

 

僕は、従業員に仕事を楽しんでもらいたいので、多くの権限を与えている。彼らの個性や考えを重視して失敗を恐れない。失敗から学ぶことも多いので、失敗を責めることはしない。責任はすべて僕が引き受ける。

 

従業員ひとりひとりの能力が高くなれば、業績はおのずと伸びてくる。無理して業績を伸ばすことだけ考えればいっときの好業績で終わってしまう。楽しみながら仕事ができる環境を提供するのが僕の仕事。

 

従業員を幸せにする使命感を持っていない経営者は好業績を維持することはできない。一人の力は大したものでなくても、皆が集まって協力すれば大きな力となる。経営者は、こうした使命感を忘れてはならない。

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