教育産業における競争優位とは
テレビでCMをしている予備校は、合格実績もさることながら教室名ではなく講師陣が自慢ですと、有名講師をCMのトップに出してくる。それほど教育産業にとって有名講師はブランド構築には欠かせない。慶応義塾大学の福沢諭吉、早稲田大学の大隈重信など有名な方がいればトップブランドを築きやすい。
教育産業では、生徒が授業に興味を持っていただけるかどうかは収益に直結する。面白い授業、わかりやすい授業、ためになる授業、講師陣が自慢ですというキャッチコピーはライバル他社が真似のできない差別化になる。欧米では、生徒に人気のある授業をするための講師陣の育成授業もある。反対に人気のない先生は解雇される。
「パソコン教室わかるとできる」では、BUNちゃん先生という講師がすぐに思い浮かぶが、ライバル他社ではどうなのだろう?自慢の講師陣が思い浮かばない場合は価格の安さがトップに出てくるだろう。講師陣をブランド化するのはかなり難しい。CMに出している予備校では、実力があり魅力的な講師を高額な年収を提示して引き抜いている。
欧米の有名大学でも、世界一流の講師陣を揃えるために高額な年収と研究施設を用意して世界中からトップの研究者を引き抜いている。そのために、人気のない教授はバッサリ切り捨てられている。学生に人気のある有名講師陣を揃えていれば、世界中から優秀な学生が集まり大学の人気は上昇し、一流大学のブランドは維持することができる。