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社長 それをやっちゃいかんでしょ!その八

株式投資が大好きな社長さんがいて「僕の投資の稼ぎは会社の利益を上回っている」と自慢している。いつもパソコンの前に座って株式投資に夢中。どの会社の株を買えばいいのかいつも悩んでいる。株の売買で仕事は手に着かない。社員であろうが、家族であろうが、友達であろうが、株の話しかしない。

 

こうした投資は、儲かっているときは自信満々だが、一旦損をしだすと、損を取り返すためにどんどん投資して、更に損害を増やしてしまう。気が付くと、会社の資金を使い果たして倒産寸前になり、家族や友達にお金を貸してほしいと駆けずり回るが、そのお金は株の購入に使うため。

 

こうなると手が付けられない状態になり、いくらお金があってもすべて株式投資に費やしてしまい、結局、破産してしまう。投資ではなくギャンブルになってしまい、社員も家族も、会社も失っても、株への情熱は冷めやらない。株式投資の自慢話をする人にはこうした傾向の方が多くいるので注意した方が良い。

 

株式投資は、財産の3分の一程度を株式投資に、3分の一程度を現金で、残り3分の一程度を定期貯金や国債などにするのが理想で、株が一気に下がっていくときは、思い切って今持っている株を損切りして、底値で現金を積み増して再投資することで利益を出すほうが投資としては儲けやすい。

 

社長であれば、社業で稼ぐのが本当の務め。それを怠って株式投資に夢中になっている姿を社員が観て、喜んで仕事をしようとは思ってくださらない。パソコンやスマートフォンの投資サイトから目を離して、現場に出向き、社員といっしょになって働いてみることだ。

 

社員研修会の場ですら、講師の講義を社員に聞かせて、ネットで株式投資サイトを見続けている社長を社員が観て、この社長に人生を賭けてついていこうと思っていただけるか?自分が社員の立場から、社長を観てみればわかること。社長は社員の人生を預かっている責任ある立場だということを忘れてはならない。

 

 

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