業績は経営者次第
会社の業績は経営者によって変わる。赤字経営にしかできない経営者が後退して、新しい経営者が業績を急回復したケースは珍しくない。かつての日産のゴーン元社長、日本航空の元稲森社長、日本マクドナルドのカサノバ社長、など経営者が後退するだけでこうも業績が変わるのかと思うことがよくある。
彼らに共通しているのは現場に入って彼らの意見をよく聞き、お客様をよく見て、これからの課題を見つけ、改善点を洗い出して業績改善チームを一本化して効率よく実行していったこと。改善するにはかなりの抵抗勢力もあるが、それに屈することなくやり抜いたことが成功の因となっている。
お店の業績も店長次第で大きく変わる。お客様が大好きで、会社が大好き、だから働くことが大好きでどうすればもっとお店がよくなるのかを試行し続けている店長は好業績を出している。明るく実直で素直な性格が好業績の因となっている。反対に、仕事に不安で自分にあっていないと感じている店長は業績を下げている。
企業業績が落ち込んでしまえば社長を交代して業績の回復を図るように、お店の場合でも業績が落ちれば店長を変えて業績の回復を図る方が回復しやすい。これまでの社長や店長はやってきたことを否定できないが、後任の社長や店長は、これまでのやり方にこだわらないので改善しやすい。
性格や個性は尊重し、それぞれに合った仕事や業務をあてがうことが大切。現場の末端で仕事をするのが大好きな人に管理職をさせると、途端にヤル気をなくしてしまうベテラン社員もいるし、社長や店長になると立派に仕事をこなして業績を伸ばしている人もいる。研修して人を変えるよりも、その人にあった業務を与える方がいいのではないか。