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成り金自慢

 

成り金とは、将棋の言葉だが急にお金持ちになることを指して使われる。誰もがお金持ちになりたいと思い働くが、そうそうなれるものではない。だからこそ、急にお金持ちになるとそれを自慢したくなるし、お金を使いたくなる。

 

最初は、少し贅沢な洋服やレストランでの高額な食事。それが一流ブランドの洋服になり最高級レストランでの食事に変わる。1食1万円以上もする食事など注文することはなかった。それが1食2万円でも平気になる。

 

ユニクロや近所のスーパーでお買い物をしていたのに、高級ブランドショップで洋服を購入するようになり、高級スーパーで食材を買うようになる。住まいも賃貸から最高級マンションや戸建を購入するようになる。

 

話し方も贅沢自慢になり鼻持ちならないが、何でも奢ってくれるので付き合いに困ることはない。いわゆる取り巻き連中がいるので自分が傲慢になっていることに気がつかない。いつも自分を持ち上げてくれる。

 

贅沢はさらなる贅沢を呼びいつかは破綻する。お金の切れ目が縁の切れ目とはよく言ったもので、取り巻き連中はさっといなくなる。自慢の車やマンションは競売にかけられ自己破産して文化アパート暮らし。

 

それなのに贅沢の味は忘れられず、少しお金が入ると高額な物を買ったり高級クラブに行ったりしてしまう。散在して周りに迷惑をかけるが質素倹約ができない。家族にも飽きられ離散してしまう。反省するより、よかった時代を懐かしむ。

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