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世の中、何が起こるかわからない

 

ホテルや土産店、国際航空路線のようにコロナウイルスの影響で業績が悪化し、どうしてよいやらわからない経営者も多くいる。ハンコのように、突然いらないと言われて戸惑うこともあれば、レコード店や本屋さんのようにデジタル化の波に飲み込まれてしまう業種もある。下請企業の注文がいきなり切られることもある。

 

まじめに仕事をしていても時代の変化は突然やってくる。最初は狼狽してどうしていいやら戸惑うが、時間が経ち冷静になると廃業するか、人員削減するか、資金調達するか、売却するか、倒産する前に何をするべきか判断しなければならなくなる。それを決定するのは経営者で、決定すれば現場から非難され憎まれることもある。

 

ただ、こうした判断をしなければ赤字は膨らむばかりで倒産するしかなくなる。従業員は最後まで頑張るからと言ってくださるが、倒産すれば社員全員が給与の支払いもなく解雇通知されてしまい、お互いに憎みあい、労働基準監督署から厳しい指摘があり、行政処分の対象になり経営者は犯罪者となってしまう。

 

従業員からどんなに非難されようとも、従業員やそのご家族の生活の糧となる給与が支払えない状態になる前に決断しなければならない。攻めるときは全員賛成でも、撤退するときは多くが卑怯者と言う。その言葉をあえて冷静に引き受ける度胸がなければ経営はできない。

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