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本社は必要なのか?

事務仕事のほとんどがテレワークになり本社そのものをなくしている企業も出てきている。収益を生まない本社は質素倹約にすべきなのに収益を生む工場や店舗の効率化を進め、反対に本社は益々豪華になっていく。そのため、本社勤務になりたいスタッフが増えて工場や店舗勤務を嫌うようになり業績を落としていった。

 

優秀なスタッフを本社勤務にして管理業務をさせることが年功序列になり、現場から優秀なスタッフが抜けていく。豪華で一等地にある本社勤務になることで自分は出世したと喜び、周りからも賞賛された。支店勤務はできない社員、本社勤務はできる社員などと言っていた企業ほど業績は悪化している。

 

日本企業が硬直化し、現場が疲弊して業績を落としたのはこうした組織作りが影響している。昔の洋画でもあるまいに社長がお抱え運転手で出社するなど時代錯誤。トップ営業に単身出かけてガンガン契約を取ってくる欧米の社長を少しは見習うべきだが、日本企業の社長さんはお役所仕事でもしているかのような態度。

 

本社は質素で管理職はできるだけ少なくして効率化し、現場の手当てを厚くして現場仕事を優先する。現場の意見をくみ取り、現場に必要なことを優先して行う。それがあるべき本社なのに、数字ばかりを追いかけて他社のまねごとをしてみたり、コンサルタントのアドバイスを鵜呑みにしたりしている。

 

かつかつの予算で頑張っている店舗勤務や工場勤務のスタッフにすれば、豪華な本社にハラスメントが横行して嫌なムードが漂っている本社を知ればどんな気持ちになるだろう。そんな本社のために僕たちは必至で働いているわけじゃないと思って当然。そうしたほころびが業績を悪化させているのに反省はない。

 

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