上司は必要なくなる
日本型企業の縦型組織が業績を伸ばせない原因だと言われて久しい。欧米では年功序列や終身雇用がなく、能力のある社員は能力が発揮できる仕事をずっと任されてその仕事のプロフェッショナルに育てていく。日本企業は貢献度の高い社員を現場から外して管理職にして能力の劣る部下に任せるので業績は伸びない。
欧米では組織がフラット化されプロジェクトごとにチームリーダーがいるが、そのプロジェクトが終われば平社員になる。誰もが新規プロジェクトの提案者になることができ、業績を上げれば給与で評価されるが管理職になることはない。テレワークが導入されるとさらにこの傾向は強くなっていく。
新規プロジェクトチームが構成され、チームで業績を上げることができれば成功報酬が手に入るとなるとヤル気も出てくる。赤字のプロジェクトは廃止して新規プロジェクトに移行して新陳代謝を活発にするので社員の誰でもしっかり提案できればチームリーダーになるチャンスがある。
業績拡大、売上至上主義から経常利益拡大、利益至上主義へと転換し、会社を大きくするより利益をしっかり出して強くする経営になっている。資本回転率より自己資本比率が重視される経営へと変わった。ご年配の社員が現場の最先端で最先端のスキルを身につけてバリバリ仕事をしているのが欧米では当たり前。
50代で役職定年、60代で嘱託社員、65歳で定年退職、50代から使い物にならない管理職につけているのは会社。社員は現場でしっかりバリバリいつまでも働いていただき、しっかりお給与を出せる会社組織にするべきなのに恩賞のための役職を作り、無駄な仕事を作り、意味のない研修を行って業績を下げ続けている。