成功している起業家には右腕と言える素晴らしい人材がいる。戦国武将でものし上がっていく殿様には、必ず才能ある右腕と言える武将がいる。僕も起業家として成功したのは多くの優秀な人材がいるからで、彼らは僕とこの会社が好きになり長く働いてくださっているからに他ならない。

 

優秀な人材は、どこにでも転職できるので何かしら嫌になれば転職していく。それをつなぎとめるには高額な給与を出すか会社を好きになっていただくかにかかっている。中小企業では高額な給与を出せないので会社を好きになっていただくしかない。会社を好きになってもらうには社長の姿勢が決め手になる。

 

社長の働き方、考え、思想、すべてが評価の対象になる。コロナショックの時、すぐにテレワークや100%の休業補償をして従業員の安全と安心を確保し社長の姿勢に感激した会社と、テレワークできるのにやらず出社を強要して、給与カットやリストラをして従業員が幻滅した会社がある。

 

会社を支えているのは社長ではなく従業員たちで彼らが優秀であればおのずと業績はよく、彼らのヤル気をそいでしまえば業績は悪化する。社長は指示を出すのが仕事ではなく、従業員の声をしっかり聞き、彼らが安心して働きやすい環境を作り出すのが仕事。従業員が定着せず業績が低迷している企業は社長の姿勢が原因だと思う。