僕は31歳の時、アメリカ　ミネアポリスにいたが、その町で2020年5月、悲惨な事件が起こった。黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官によって無抵抗なのに首を絞めつけられ呼吸ができないと訴えながら死にいたった。

 

アメリカでの人種差別がニュースになり、世界中で人種差別を止めよ！と賛同する人々が人種に関係なく集まりデモ行進した。世界中で人種差別がなくならないことへの抗議のデモだった。

 

日本でも人種差別があり、人は何かしら優越感を得るために他人を自分より下等な人だと決めつけたがる。肌の色が違うだけで、あるいは住む場所が違うだけで、国籍が違うだけで、学歴が違うだけで、門閥が違うだけで差別しようとする。

 

人の心には天使と悪魔が共存していて、如何なる人でも受け入れる天使と、如何なる人であってもあらさがしをする悪魔がいる。悪魔の心をコントロールするにはかなりの理性が必要で、放置すれば悪魔の心に翻弄される。

 

誰かを卑下して自分はあのような人ではないということで、自分のアイデンティティを優位にする行為は卑劣だ。他人を守り、他人の幸福を願って行動することで自分が幸福になることをコロナウイルスが人類に教えている最中の不幸な出来事だった。