絶望の中に希望あり
多くの企業経営者が、仕事ができない、業績が下がったまま、支払いができない、従業員に給与が支払えないなどで苦しんでいる。非常事態宣言が解除されてもお店を開けてもお客様が以前のように戻ってこず、業績は下がったままでどうしようもない。
以前のように戻りたい、過去の良い時代に戻りたい、などということはありえない。ちょうど、健康な時は健康のありがたさを理解できず、身体を壊してから健康の頃は良かった、健康になりたいなどと言っているようなもの。
病気の身体をいたわりながら、それでも元気に生きていく道を探るしかない。どんなに不幸でも、絶望的でも、その片隅に希望がひっそり隠れているものだ。その希望は自分で引っ張りださねばならない。他人に出してもらうものではない。
商売がうまくいかなくなれば悲観的になりがちだが、見方を変えれば希望が見えてくる。世の人が求めているものが見えれば、それを提供できるように自分たちの商売を変えればいいだけの話。下駄を履かなければ靴を作ればいい。
経営者はどんなときも現場から逃げてはいけない。現場を見ようとせず、おごらず、あせらず、感情的にならず、冷静に現場からお客様のお声を謙虚に聞き、現場の声を謙虚に聞き、お客様や現場が望んでいること、時代が求めていることを素直にやればいい。
仕事をなくせば次の仕事につけるよう、しっかり勉強すればいい。石炭から石油に代わったら、石炭堀の仕事を探すのではなく石油の仕事につけるようしっかり勉強してから職探しをすればいいだけの話。愚痴や不満はリカバリーを遅らせるだけだ。