素直になれなくて(Hard to Say I’m Sorry)
僕は、会社の社長兼パソコン教室の映像授業の講義を担当している講師でもある。講座のシナリヲは企画制作部が担当し、スタジオではディレクターがシナリヲを見ながら収録の打ち合わせをし、カメラマンの前で僕は講義をしている。ひとつの講義でも多くの方がかかわっている。
収録したものは即座にダメだしされる場合もあれば、講座の内容が変わってしまいすぐにやり直しもある。それぞれのパートを担当している者が、それぞれの立場から意見を自由に述べ合い調整していく。その中では間違ったシナリヲのときもあれば僕が堂々と間違っていることもある。
お互いの間違いを指摘しあう必要があり、その間違いをお互いにフォローしながらより完成度の高い講座に仕上げていく。間違いを指摘して感情的になっていると良いものはできない。素直に受け入れて、素直に修正することを厭わず、間違いを指摘されたら笑顔で素直に謝り修正する姿勢がお互いに必要。
社長に対して堂々と物申すことができなければ良いものは作れない。社長に遠慮して、社長がやっていただいたことは何でもOK!などとやっていれば業績は悪化する。社長である僕がムッとしていれば感情的になれば、企画制作のスタッフは何も言えなくなり、嫌々仕事をすることになる。
感情的になるのが目的ではなく、完成度の高い仕事をしたいというのが皆の目標。言われたら言い返す、指摘されたらムッとしてしまう姿勢はギクシャクした人間関係になり仕事に支障をきたすばかりでなく心に傷を負わしてしまう。感情的になりがちな人は、大きな目標を見失っていることに気が付けば笑顔で受け入れるようになる。
社長である僕は、自分が突っ込まれてムッとするよりも、笑顔で受け入れて業績がよくなり皆の給与がアップする方を選ぶ。チョットしたことで自分は頑張っている、自分に意見する奴は誰だ!許さない!などと豪語すれば裸の王様になり業績が悪化し、皆が感情的な僕を避けるバカ社長になり下がってしまう。