残業代が欲しくて
残業代が欲しくて仕事を効率悪くこなしていた会社があった。請け負った仕事をのろのろとこなすので期限に間に合わない。元受け会社から仕事がこなくなり倒産した。この会社の社長さんは、従業員が怠けて仕事をしていることに気が付かず、接待ばかりしていた。
朝遅く、出社しても従業員の仕事をチェックするのではなく挨拶だけ。社長室にこもってゴルフの練習と今日の接待を確認する。昼からゴルフ接待をして夜はクラブで接待をして、仕事を取ってくるので自分の会社のために頑張っていると信じ込んでいた。
法人会や研修会、交流会や交換会、勉強会やボランティア活動など、ありとあらゆる活動に積極的に参加して人脈を増やしていった。親しくなった社長さんから仕事の依頼があると喜んで請け負った。それで自分の会社を大きくしていった。
従業員にすれば効率よく仕事をすれば定時に退社できるけれども、ダラダラと仕事をこなして残業代を手にしても誰もチェックしていないので収入が増える方を選ぶ。それが習慣となり、パソコンに向かって趣味のサイトを楽しんでいる。
派遣社員はそのことに気が付いているが、それを社長に言えば自分の仕事を失くしてしまう。バカな会社だと思って仕事をこなしているが、こんな会社が長く続くはずがない。元受けから仕事を断られて倒産した。社長は、しっかり従業員と向き合うべきだった。