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負債が資産を上回る

 

会社経営では、負債が資産を上回ることを債務超過といい絶対に避けるべきことですが個人の場合、このような状態になっても危機に気が付かない方がいます。手持ちの不動産や車を売却すればローン残高の方が大きくなっていることに関心がないからです。

 

会社経営では、毎年決算書を作成するので手持ちの負債(借金など)や資産(土地や車、株や債券など)を期末の価格で評価します。しかし、個人の場合、年度末ごとに手持ちの不動産や車の現在価格を調べて自分の財産を洗い出すことがないからです。

 

そのため多くの方は所有している不動産や車をかなり高めの評価をしていて自分は結構な財産持ちだと思っています。何しろ1990年代までの日本では、どんな田舎でも不動産を持っているだけで値上がり益が期待できたのですから。

 

また、自分の不動産を近隣の店頭販売価格で評価しているため、自分のお住いの現在評価価値や業者への手数料などを差し引いた実質の実入りはその半分にも満たないことが多いです。銀行に行くと転売すればあなたのローン残高を全額返済できないと言われます。

 

家賃収入を得ているサラリーマン家主の方は手持ち不動産を売却すれば幾らになるのかは関心がありません。ひとつがふたつ、借金してまた一つと不動産を増やしていきます。家賃が入れば儲かったと喜び、数十年先のリスクは全く感じていません。

 

そんな幻想に惑わされ債務超過になっていることに気が付かず、離婚やリストラなどで資産を取り崩す必要になったときにビックリするのです。不動産購入は資産と負債(住宅ローン)の両方を持つのですから資産の目減りには注意することです。

 

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