酒の席でのやり取りは信用しない
職場でのビジネスのやり取りは偽物で、本当のビジネスのやり取りは居酒屋や割烹料理屋などでの宴席で決まるものだと豪語する昔気質のビジネスマンがいる。酒が入らないと本音は出ないと深夜早朝まで飲み続ける。こうしてお互いの信頼関係を構築していく営業スタイルが本当のビジネスだと言う。
僕は、お酒をたしなまないしタバコも吸わない。日々の食事は自分の手料理で済ませている。つまり、外食はほとんどしない。どんな高級料理屋の宴席に呼ばれても、ほとんどの場合、お断りしている。仕事の話はオフィスで済ませてしまうし、ビジネスの話がまとまるとキチンと書面にして双方が納得するようにしている。
宴席での仕事の話は、「言ったかな?」「言わなかったよ!」などといい加減なことになりやすい。お酒が好きだから、いっしょに飲んで親しくしているが、チョッと宴席を離れると「あいつは、酒癖が悪い奴だ!」などと相手の悪口を言っていることも多々ある。酔っぱらっているから、何を言っても許されるとでも思っているようだ。
僕は、どうしても宴席に出なければならないときはお茶を飲んでいる。酔うことがないので、相手をよく観察できる。酔っている相手と仕事の話はしないようにしているのは、あとから「そんなこと言った?」「悪い、悪い、それは間違い。悪いね~。」などと言われるのが嫌だから。