トップに立つには
オリンピックで金メダルを取るには、人並み以上のトレーニングが欠かせない。すべての選手がベストを尽くして、トレーニングしているが、食事、筋トレなどはすべて科学的に管理されデータを取り、今何をなすべきかを徹底的に調べ上げて挑戦している。その中での金メダルだからこそ価値がある。
ビジネスの世界でも、業界トップに立つには、経営トップに立つ人の人並み以上の知識と勘と経験と努力が欠かせない。何があっても平常心を保ち、常に自己ベストを尽くし、食事にも気を使い、健康を保ち、業界の最先端の知識習得を欠かさない姿勢が求められる。そうした努力を重ねているトップ集団から抜け出したたった一人がトップに立てる。
僕は講演会などで、起業した成功体験をお話したことがあるが、講演の後の懇親会などで、とてもBUNちゃん先生のように冷静沈着に行動できませんと話される。反対に言えば、だからこそ僕はパソコン教室の業界トップに上り詰めることができたのだろう。それほど、自分を律して社長としての仕事を遂行するのは難しい。
努力しないでトップに立ちたいと言えば、それは甘いと言われてしまうが、そんな人も多いのが現実。お金持ちになりたいと言っても仕事を頑張るわけでもない、痩せたいと言いながらビッグマックを食べている、野菜を食べなくちゃと言いながら即席ラーメンを食べているなど…。
こうなりたいと思うことはたくさんあるが、できることはほとんどない。それが人間らしい姿なのかもしれない。何度、禁煙しようと思ったか知れない、何度、断酒しようと思ったか知れないという人は多い。だからこそ、たゆまぬ努力を重ねてトップに立った人を尊敬するのだろう。