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飲食店は減少し続けている

 

最近カフェブームでカフェのための料理学校まである。小さな町にも起業した人のカフェができている。店舗デザインでは外観や内装、ソファに至るまで昭和の香りがするものやアメリカンなモノまである。ロケーションの良さで人気のカフェもあれば、美味しい食事を提供してくれると人気のカフェもある。

 

しかし、総務省の調査では、1991年85万店舗あった飲食店数は2012年約40万店舗になり半分以下となっている。バーやスナックは1990年代20万件あったが5万件になっている。街から飲食店がドンドン減少しており、この傾向には歯止めがかかっていない。人口減少と少子高齢化によって外食する人が減っている。

 

スーパーでもお総菜売り場が人気だし、コンビニでもイートインコーナーが人気。安いお総菜を買って、販売店で食べてそのまま帰宅すると後片付けの手間が省ける。僕はほとんど外食しないで自宅で調理するが、調理する人も増えている。簡単な作り置きレシピ、お弁当レシピ、などは大人気。

 

この先50年、65歳以上の人口は減少しないが、15歳から64歳までの労働人口は40%程度も減少する。労働人口が減少すれば、帰宅途中で飲食を楽しむサラリーマンが減少し、益々バーやスナック、居酒屋やレストランなどの飲食店は流行らなくなり閉店が目立ってくる。

 

低価格で提供する外食チェーン店は、IT化によってロボットが調理して配膳するようになるだろう。いっぽうで、家族経営やこだわりをもった個人店が値段は高いが美味しくて食材にやレシピにこだわった料理を提供してくれるだろう。この先半世紀、日本でのビジネスはマーケットが減少する中での厳しい競争が待ち受けている。

 

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