より高収入な仕事に就きたい
どんなに有名なお店であっても、洋品店の店員は安い給与で働いている。お店の店員に年寄りがいないのは昇給がほとんどないからで、数年働くと転職していく。洋品店の売り上げは毎年大きく変わることがない。つまり、儲けも大きく変わらない以上、大きな昇給は望めない。
安月給だからと転職する人は、別の洋品店の販売員になるがそこでも昇給しないと数年で気が付き転職していく。販売員という仕事をしている以上、支払える額は決まっている。ウエイトレスも同じことで、特別なスキルを必要としない仕事をしているかぎり昇給は望めない。
有名なお店だからと働き始めるが数年すると、給与に不満が出てくる。転職しても同じようなもの。より高給を望むのであれば、よりスキルを求められる仕事に変えるしかない。レストランならウエイトレスよりシェフになること。現場作業員なら現場監督や特殊免許が必要な仕事をすること。
どんなに転職を繰り返しても愚痴や不満が出てくるとき、自分のスキルがどれほど貴重なものになっているのか?考えてみることだろう。介護士よりも看護婦、看護婦よりも医師免許の方がより高収入なのは、より高度なスキルや経験があるからだろう。そのことに気づかずに転職を繰り返しても同じこと。
自分の意見が通るようになるのも、医師の発言が一番優先度が高く、次が看護婦長、その次が看護婦というふうにスキルや経験で発言内容が重視されていく。自分の言っていることが通じる職場にしたければ、自分の立場をより高いものにしなければならない。社会人となればそれが職場での常識。
高収入の仕事にはスキルや経験、高度な資格や才能が求められるしノルマもありリスクも高い。それが嫌で、収入は低くても自分らしく生きられる仕事を選択する人もいる。どちらを選択するかはその人次第で、どちらが良いとは言えない。僕は会社を経営しているが苦にして死んでいった仲間もいる。