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企業の不祥事

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羽田空港の滑走路の基礎工事に手抜きがあった。地震の時は液状化が避けられない事態であり再工事が必要になった。三菱自動車が三度目の不祥事で、上司の命令による燃費改ざんが発覚した。企業の不祥事は内部告発によって明らかにされていくが、内部告発者が誰なのかが発覚すると、その人は企業内では虐めにあうことが多い。

 

企業がお客様のために守るべきルール、倫理を崩すのは社長などの管理職、現場の上司だったりする。誰にもわからなければ儲けがでるという安易な考えで仕事をしている社長や管理職はなくならない。そのことで、いちばん苦しむのは現場の末端社員であり、彼らはお客様のために告発する。

 

自分の仕事に誇りと自信が持てなくなったときほど仕事が嫌になるときはない。上司が信頼できないと苦しむ末端社員は多くいる。管理職にある人は、現場の上司から報告を受けて鵜呑みにするので、現場にはちぐはぐな指示が出てしまうことが多くある。そのため、末端社員の苦しみを理解できない管理職が増えている。

 

僕は、末端社員からも退職していった社員からも企業内の情報を収集して対策を検討するようにしているが、誰からの情報なのかはいっさい口外しないようにしている。内部告発者が虐めにあうことを避けるためであり、誰もが相談しやすいようにしたいからだ。末端社員がこの仕事に誇りと楽しみを感じて働ける職場作りは聞く力がなければできない。

 

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