働くと決めたなら
この会社で働こうと決めたなら、その会社が儲かることを考え、儲けるように行動することが、自分の成長にもなる。その会社で伸びていく人や独立して成功する人の共通点は、今ある職場がどんな環境であれ、前向きに業績を伸ばすように努力していることだろう。サボることや手当のことや給与の比較をしては愚痴っている人が伸びたり成功したりは難しい。
僕は、最初の職場では新しい基準を決めて木造建売住宅の施工管理を効率化した。営業方法も飛び込み訪問ではなく、アンケート調査による方法を編み出して自作のアンケート調査書を印刷してアパートなどを巡回した。どうすれば効率よく会社の業績を伸ばせるのかを自分なりに考えて行動していたが楽しかった。当然、僕の営業成績は良かった。
同期入社の仲間のほとんどは居酒屋、スナック、ソープランドに行くようになり、夜、資材置き場で在庫管理をしているのは僕だけだった。当然、付き合いは悪くなり嫌っている人も出てくる。部下を連れ歩いて飲食が好きな上司もお酒を飲まず、独身寮でひとり勉強している僕を嫌っていた。上司の評価は最悪で初めてのボーナスは、同期の半分以下だった。
自分の上司がどうであれ、僕は自分なりに会社のためになることを考えて行動していた。そのことは周りの人々が観てくれており、退職してからもいろいろなお誘いをいただいた。独立した僕は、自分の裁量ひとつで仕事をするようになったが、成功できたのは、会社勤めのときの自分の行動にあったと今でも思う。