好業績の時ほど要注意!
「好事魔多し」とは、良いことには邪魔が入りやすいものだから、良いことがあったからといって有頂天になってはいけないという戒め。好業績の時は、気が緩みがちで自慢したくなるが、そこに思わぬ落とし穴があり、翌月や翌年から業績が悪化して泥沼に陥ってしまったということはよくある。
好業績の時ほど気を緩めず、自慢せず、謙虚に行動し、言葉を選ぶようにしなければ、ついつい自慢しがちになるし、偉そうな態度をすることもある。贅沢したくなるし、特別扱いして欲しくなる。お金が入ると、阿呆なことに興味を持ち散財してしまう。すべてを失くして自分はバカだったと気が付く。
講演会や研修会に呼ばれて壇上でお話しすることが大好きになるし、セミナー講師になって自分の儲け話をして喜んでくだされば有頂天になる。夜遅くまでお付き合いするようになり、何かを知識を得て自分も成長したと思うようになるが、社員はそうした経営者からは離れていく。
偉そうな態度、傲慢な物言い、上から目線での叱咤、蔑むような態度、知ったかぶり…有頂天になっているときほどそうした言動に気が付かない。こうした態度は嫌われて、人が離れていき、誰からも相手にされなくなる。業績が悪化して、地獄に突き落とされても誰も手を差し伸べてくれない状態は好業績の時に自分自身で創っている。