労働生産性を無視して儲けは出ない
労働生産性 = 付加価値 ÷ 従業員数 で計算します。付加価値とは?
付加価値 = 売上高 −(原材料費 + 外注加工費 + 水道光熱費 + 消耗品費+ 当期商品仕入高)± 棚卸資産に含まれる前給付原価の修正 ですが、これだとわかりにくいので単純に粗利益と考えてください。
売上2億円 仕入れ1億2千万円なら、粗利益は8千万円です。この売上を4人で達成すれば、一人当たりの粗利益は2千万円ですし、8人で達成していれば、一人当たりの粗利益は1千万円です。給与は、この一人当たりの粗利益によって配分されてきますから、当然、少ない人数で売上を達成できれば高額給与が貰えます。
多くの場合、人件費率は粗利益に対して35%程度なので、2000万円×0.35=700万円の年収まで確保できますが、これが8人で達成している場合は、1000万円×0.35=350万円までの年収しか支払えなくなります。年収総額は、こうした一人当たりの粗利益に影響してきますから、労働生産性を上げるとは、一人当たりの粗利を上げる=売上を上げるということになります。
高額な給与を貰っている人は、その人が生み出す粗利益が大きいといえます。その人が生み出す粗利益が大きい=売上が大きいは、その人の努力や才能ですから、より勉強したり経験を積んだり、誰もが喜ぶ商品やサービスを開発したり…人並み以上の努力をした結果だと思われます。仕事は、最後は数字で記録されていきますから、どの企業でも、その人が記録できた数字によって年収は決まってきます。