剰余金の配当に制限はない
会社法では、会社に溜まっている資金=剰余金は、株主総会で配当を決めれば全額でも配当することができます。日本の上場企業では約30兆円の剰余金があり、株主はこれを配当によって株主還元するべきだと株主総会で申し立てをし、半分ほど配当に回しますなどと決めていきます。会社にお金を溜めておくと、あいつだけ儲けてと妬みやっかみが起こります。
僕の会社でも多くの剰余金を積んでおり、株主配当しては如何ですか?とよくアドバイスされます。創業者である僕の会社は100%僕が株主で、配当を貰える権利があるのは僕になります。会社にたくさんのお金を残して安定経営していると思っていただける人は少なく、妬む人の方が多いですよ。それなら株主に全額配当して会社を身軽にしては如何ですか?つまり、株主である僕の個人資産にすれば如何でしょうか?
配当しないなら、利益を少なくするためにもっと株主であるあなたの給与をあげてはいかがですか?あるいは、もっと経費を使っても大丈夫ですから、あなたのボロ車を高級車に買い替えたり、自宅を会社に売却して低額家賃を払うようにしたり、投資目的に高額マンションを会社の資金で購入しては如何でしょう?どうしてもっと贅沢しないのですか?
僕の会社は、FC本部という性格を持っています。FC本部が倒産すれば、加盟されている会社様は途端に新講座の教材が届かなくなり、教室を運営できなくなります。企業は、いつも黒字決算を出せるわけではないので、赤字になっても充分補える現金がプールされていることが安心感となります。FC本部は自社だけの倒産では済まないのです。
FCに加盟される企業様は、会社の命運をかけて加盟されますから、成功したいのは勿論、FC本部の経営が安定して安心できるものであることが長く続けられる条件となります。万が一の時に、FC本部がしっかりしていれば支援も期待できますが、あまり利益もないFC本部なら信用できないと考えているからですし、僕は贅沢するよりも皆さんと一緒になって働いていることが好きなのです。