地産他消が地元を救う
僕が住んでいる和歌山県有田郡有田川町は過疎の町で、優秀な若者は高校から都会に出て行ってしまう。大学や就職は都会になるので、地元に戻ってくるのは定年退職してから。昭和40年代には地元のお客様でにぎわっていた地元の商店街は、今はひっそりとしてお年寄りがたまに歩いているぐらい。
昔からやっている店主は、時代にはついていけないと嘆いているが、何件か賑わっているお店がある。地元の産直市場は観光バスでやってくるほど大人気で、地元の農家の方が早朝、収穫したお野菜やフルーツを自分で袋に詰めて値段を付けて販売しているし、地元の産品を使った加工品はよく売れている。
地元のみかんを使ったジュースで成功を収めている農家の方は、東京でも有名な一流ホテルに納品しているし、有名アーティストが購入しているジャムなども大人気となっている。地元の味噌などを使ったラーメンも人気だし、地ビールが経営しているこだわりレストランも大人気。
切り口は、地元にこだわった産品で作っているということと、それをしっかりアピールして、お客様にしっかりお伝えしているということ。値段は市販の2倍以上もするが、地元以外の方がお買い物だけのためにわざわざ来てくださる。自信を失くしかけていた地元の方にやればできるという自信が付きつつある。