打たれて何ぼ!
僕の経験だが、謙虚で質素にしていると人はその人を見下す傾向があるから面白い。大手企業経営者から会っていっしょに食事をしてほしいと言ってきたので予定を開けているとドタキャンされたり、誰もが知っている有名な経済雑誌の取材の申し込みがあり、取材場所で待っていると来なかったりしたこともある。
本社スタッフに初対面で「土下座して謝れ!」と泣きながら怒鳴られたこともあるし、パート社員には初対面で公開質問状を突き付けられたこともある。毎月のようにコロコロ変わる人事異動をしている管理職もいて、注意すると逆切れされたこともあるし、社長には会うな、話しかけるな、メールするな、電話するなと言っている管理職もいた。…
あんたは世のため人のために尽くす人だから、支払いは待ってくれと言いながらいつまでも支払わないので、催促すると逆切れして「あんたはそれでも人間か!」と怒鳴られたこともある。FC本部は何もしてくれないと言いながら、本社SVは寄こすな!研修会には行かないと怒鳴っているオーナー様もいた。
こうした場面で、僕は一度も感情的になったことがない。いつも、笑顔で受け答えしていたし、平常心で対応していた。おかげで僕の会社は儲かり、感情的な経営者がいたり、礼儀を忘れたかのような態度の従業員がいたりする会社は赤字で苦しんでいる。感情的にあたってきた僕の社員は退職していった。
平常心を保って対応していると胃には穴が開くが、従業員や加盟校様からの信頼を得ることができ会社は儲かるようになった。多くの社員の僕への信頼が厚くなったことが好業績の原動力となっている。社員を多く抱える中小企業では、謙虚であること、質素であることは儲けるための経営者の基本なのだろうが守っている人はあまり見かけない。