王様の耳はロバの耳
王様はロバの耳をしているので、そのことを隠しています。しかし床屋は王様の髪を切るのでロバの耳である事を知っていているので口止めされていました。しかし、その床屋はどうしてもこのことを言いたくて仕方ありません。そして、井戸に向かって「王様の耳はロバの耳」と叫んでしまいます。
その声があらゆる井戸に伝わって国中の井戸から「王様はロバの耳」と聞こえ、国民にロバの耳を知られてしまった王様は「これは皆の意見を良く聞けるようにロバの耳になっている」と打ち明け、床屋を責めようとしませんでした。それを知った神様が王様の耳を元の耳にしてあげたというお話しです。
約束をたがえた人に向かって「約束をやぶったな!」と責めるのではなく、とん知をきかせて皆を納得させてしまう。床屋の罪を許して寛容な精神でいると、神様はその人を助けてくださるから、いっときの感情に振り回されてはいけないことの大切さをこのギリシャ神話は説いている。さて、僕はどうなのだろう?そして、あなたは?