世の中は三日見ぬ間の桜かな
僕が子供の頃、音楽はレコードで聞いていた。小学高学年の時にテープ式の録音機が発売され始めて自分の声を聞いた。大学生の時にはカセットテープに音楽を録音して聞くことができるようになった。社会人になるとウオークマンが発売され、カセットラジカセに革命が起こった。それがコンパクトディスクになり、iPodがウオークマンに取って代わり、今ではスマートフォンがiPodに取って代わられる。
世の移り変わりは激しく、パソコンが普及しだしてからは産業革命に匹敵するような激変となっている。ソロバンで計算していた事務処理がワープロになり、ワープロからパソコンになり、そのパソコンもデータ管理を自社のパソコンではなくクラウドサービスに頼る時代となった。物販販売も店舗網の拡大よりネットショップでの販売の方が上回るようになり、実店舗は減少傾向にある。
貿易するには、販路の開拓や電話や移動などに多額の費用が掛かったが、ネットサイトで検索してネット経由のテレビ電話で商談ができるようになり、LCCを使って安く海外に行けるようになった。決済も銀行に出向かなくてもネット経由でいつでも可能になった。世界は益々移動しやすくなり、人々の交流が活発になっている。国家や国境を軍隊で守る時代から、県境のようになる時代へと動きつつある。
こうした激動の時代には、時代にマッチしたスキルや知識を身につけている人が活躍する。明治維新では英語が話せる人が重宝され、大正時代には貿易商人が活躍し、昭和初期には飛行機や造船などの技術者が活躍している。今の時代はITスキルを身につけている人が活躍する時代となった。いつの時代も、その時代が求めるスキル向上のための努力を惜しまない人が活躍している。