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わかるとできる物語 第1章 2 ライブ授業と映像授業は違う

2013-12-03 08.29.12

収録した映像講義は、自宅の二階に教室を作り、そこで生徒を集めて観て学習していただいた。1時間のお勉強が終わるとすぐにお茶や珈琲を出して、直接、生徒から今の講義の感想や質問や問題点などをお聞きした。当時は、テキストはなく、すべて板書に記入している内容を生徒がご自身のノートに書き写し、その説明が終了してからパソコン操作を実演して、生徒が映像の先生の操作を真似て操作する。

 

講義の内容は理解しやすいか?先生は親しみやすいか?どんな内容が楽しかったか?テキストがないので板書を書き写すときの先生のトークは必要か?先生にはどんなトークをしてほしいか?板書の文字の大きさは適切か?文字は見やすいか?先生の洋服は見苦しくないか?どんな服装が似合っているか?音声が聞きやすいのか?映像を観ることで目が疲れないか?

 

収録した講義をやり直し、再集録してまた生徒に観ていただき、感想をお聞きしたり、内容を理解しているのかをチェックしたりしてライブの講義以上に理解できるよう再検証していった。同じ講義を何度も何度も再収録していくため、何をお話ししたのかを忘れないように、模造紙に台詞を大きく書いて、覚えるようにしたり、本番で台詞を間違えないようにしたりと大変だった。

 

ライブ授業では生徒は集中しやすいが、映像授業は気が散らばりやすい。チョッとでも面白くなければ退屈になり、講義を聞こうとしなくなる。ライブ授業で人気の先生を映像授業の先生にしても、まったく人気が出ないこともある。例えば、おちゃらけな先生やよく叱る先生は、ライブ授業では人気者だが、映像授業ではすぐに飽きられてしまう。笑いや感動の内容が映像講義ではタイトに絞り込まれる。

 

これまで僕は子供たちを相手に講義をしてきたが、大人の方に講義をするために、自分自身を鍛え直す必要があった。植田さんが、まっさきに求めたのは減量することで、大人を納得させるにはスタイルやセンスで第一印象をよくすることが必要とのこと。僕は、15㎏の減少に挑戦し、2ヶ月で達成した。植田さんも納得し、講義の収録を本格化した。

 

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