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わかるとできる物語 第1章 3 シナリオを磨き上げる

2014-09-29 08.37.49

集会所をお借りしてのパソコン一斉授業、自宅での個別映像授業、商工会議所でのパソコン一斉授業、商工会議所での簿記講座、青年会議所での起業講座、ゴルフ場やJAでのエクセル講義など、植田さんと僕はあちこちに行っては、いろいろと試して、その都度、今のシナリオや講義はどうだったのかをよく話し合った。自分たちが製作した映像授業が必ず、日本の将来に必要になるという使命感を二人とも持っていた。

 

例えば、複式簿記の記帳などはすでに多くの簿記専用アプリケーションソフトが売られていたが、僕たちはそれらの機能をエクセルに求めて自分たちで記帳ができるシートを作成して、その作成方法や管理の仕方を講義で教えるようにした。そうすれば、更新費用を払う必要もなく、どのパソコンでも記帳や管理ができる。エクセルの機能を洗い出し、徹夜で植田さんはシナリヲを制作していた。

 

Windowsパソコンは、当時、多くのソフトが売られていて文章入力や表計算では、日本製のモノとウインドウズのモノのふたつが競い合っていた。また、パソコンもWindowsのモノとアップルのモノが競い合っていた。こうした状態だが、僕たちは将来、Windowsパソコンが主流になり、Officeが文章入力や表計算に使われるようになると予測して教材を制作していった。

 

それぞれのパソコンを使っている方がそれぞれの教室で愚痴を言い、非難され、バカにされることさえあったが、それでも僕たちは世界標準が日本の基準になると確信していた。ワープロを使っている方も多く、一太郎や花子を使っている方も多いし、98マルチを使っている方もいた。今使っているモノを否定されれば、誰しも面白くない。自分たちが、出向くことで、そうした方にも会って話することができた。

 

パソコンが全く始めての人は素直で上達が早いが、ワープロやパソコン操作に少しの自信を持っている人ほどこだわりが強く上達は遅れる。どう説明すれば、そのこだわりを捨て素直になれるのか、そうした会話は実際に行ってみて、面と向かいあって説得してこそ身に付くもの。操作説明も、どのようにすれば解りやすいのかを植田さんと一斉授業や映像授業を行う現場で検証していった。

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