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わかるとできる物語 第1章 1 たったふたりだけの創業

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教材製作はプロの目が必要で、シナリオがしっかりしていること、飽きさせないテンポとトークができ、この先生についていこうと思わせる魅力ある人物が揃わなければ、映像の講義は失敗する。先生役は15年ほどのキャリアがあるので自信があったが、パソコン操作のシナリオには自信はなかった。

 

そんなとき、日本を代表する企業のIT部門で10年のキャリアを持っている方が結婚を機に田舎に引っ越してきていた。新婚の彼女 植田さんは、東京や神戸で働き、神戸では震災に会い、人々のために何かしたいと思っていた。僕は、彼女に自分の夢を語り、3年で日本中に教室を作るから、シナリオ作成をしてほしいと言った。

 

地元の人を集めてパソコン操作の一斉授業を始めるために、5000枚のチラシを入れて生徒を集め、集会所をお借りして教室を始めた。最初は、模造紙8枚に手書きでキーボードを書いて説明用にした。講義のための資料やシナリオ作成、教室での講義は植田さんにすべてお願いして、僕はアシスタントに徹し、彼女の講義を食い入るように聞いていた。

 

プログラムの開発やプログラムの操作指導などに携わってきた10年のキャリアは物凄く、和歌山弁ののんびりした口調と解りやすい講義は集まってきた生徒を魅了した。一斉授業が終わると、今度は二人で今の講義を分析・検証して、収録用のシナリヲに作り変えていった。僕は、そのシナリヲを使って講義を収録していった。

 

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