鉄道会社は不動産で儲ける時代
僕の会社のある渋谷が100年に一度の大改造をしているが、メインは鉄道ではなく不動産事業で、都内の多くの駅では駅周辺の土地利用を促進して収益の柱にしている。かつて、鉄道会社は鉄道を延伸して周辺の土地を購入して宅地開発を行い、分譲することで儲けていた。人口爆発の時代にマッチしたビジネスモデルだった。
これが少子高齢化で人口減少になると都市の縮小化によりターミナル駅周辺ですら再開発しやすくなり、高層ビル群を建設し、駅の上空に巨大ビルを建設して土地を平面でなく立体として再利用することで商業テナント、オフィスビルやマンションやホテルなど誘致して賃貸料で儲けるビジネスモデルに変更している。
末端の駅などは廃線にして、利用客が見込める駅は高層化して賃貸料で儲ける。特に、駅上空はまったく開発されていないので、これから開発すれば立地の良い商業施設やマンションが建てられる。縮小化してもなお儲け続けることができるのが鉄道会社の強み。駅近の再開発と共にこれから開発がすすむと思われる。
新しい高層オフィスビルは、そこで働く人の顔を認識するようになり、顔パスでビル内に入ることができ、エレベーターも自動で開閉され移動階を認識しているので階数を押す必要がない。オフィスで必要な品物などの配送はロボットが自動的に来てくれる。冷暖房や照明も人を認識してつくようになる。
渋谷もこの50年で驚くような変化を遂げているが、この先は高層オフィスビルが増えて、もっと大胆に変わっていく。原宿や銀座にはない個性あるお店が代々木公園周辺にはあるし、渋谷ストリームなどの商業施設も充実してきた。IT企業が集積しており、これから先が楽しみな街でもある。