田舎に移住は企画次第
和歌山県有田市辰が浜漁港に近い矢櫃漁港は山間部に位置するイタリアで言うところのアマルフィに似た地形。しかし、過疎化によって廃墟となった建物が多く存在している。何しろ車は入らず自転車でも通行できない急な坂道で狭く、かろうじて単車が可能な不便な土地。
ただ、ここからの景色は素晴らしくどの家からも湯浅湾と紀伊水道を一望できる。行政の移住計画もあるが、ここで暮らそうと思ってくださる方はいない。ただ、廃屋を無料で貸し出し、自由にリフォームできるようにし、地元の大工にアドバイスを求めることができれば、お店を開きたい若者を集めることができるかもしれない。
尾道のように、少し探検すれば雑貨屋、レストラン、ベーカリー、お惣菜屋、古着屋、手作りショップ、手打ちうどん屋、手打ち蕎麦屋、寿司屋、などが集まれば散策しながら海の景色も楽しめ、健康にもよく、ショッピングや食事を楽しむこともできるスポットとして人気が出るだろう。
頂上に駐車場を設け、観光客は崖の道を散策しながら海を臨む景色を楽しみ、パスタを食べ、古着のジーンズを購入し、カフェでオリジナルのコーヒーを飲み、すべてのお店から眺めることができる海越しの夕日を楽しみ、フレンチレストランでディナーをいただき、パーティをし、週末には漁港でジャズの生演奏や漫才やコントを楽しむ。
単純に住みたい人を集めるのではなく、どうすれば人が集まる場所になるのかを考えてテナントを募集する方が効率よく再開発ができる。こうした取り組みをネットで紹介してテナントを集めれば、矢櫃地区の再開発につながり、地元の人もうるおう。住み着いてくだされば祭りも賑やかになるだろう。