過疎化が進む地方都市
僕が住んでいる和歌山県有田郡有田川町でも人口減少だが、まだ、街としては開発が進んでいる。しかし、近隣の街は少子高齢化が激しく崩れかけの空き家が多く、空き地も広がっており街の衰退が進行している。
駅前などを再開発しても産業が衰退しているので、行政のテナントばかりで民間企業が入居することなく人口増加につながらない。図書館なども入居しているがネットでの口コミは係り員が偉そうだと辛口が目立つ。
近くのビーチには別荘もあるが今にも崩れそうなものや雑草が生い茂っているものが多い。かつて人気のあった川沿いのレストランなどは廃墟になって売り家の看板が立てられている。散歩しているのは僕のようなご高齢者が多い。
有田郡内に住む優秀な若者は、高校進学から和歌山市内に出ていくので、大学は大阪や東京などの大都会になり、そこで就職するので田舎に戻ってこない人がほとんど。この町に住む人はご高齢者と中学生までのお子様が多い。
行政は何とか街に活気を取り戻したいと思っているが、箱モノを充実させて空回りしている。街の活性化には教育が欠かせず、大学進学の教育ではなく地域産業育成の実学を学べる教育が大切だと痛感する。
江戸時代から、街の活性化のカギを握っているのはそこに暮らす人々で、彼らが街の産業をみずから起こし、発展させることによって賑わってきた。そのための方向性を行政が見極めて産業育成の予算を付けてきた。