自然災害はひどくなる
昭和30年代、海は遠浅で雨が降ると、街は舗装されていないので泥水が河川に流れ込み、翌日の海は更に遠浅になっていた。土に含まれるミネラルによってプランクトンが大量に発生し、小魚が群れを成して海岸線を埋め尽くしていた。
昭和40年代になると、河川はコンクリートで固められ、舗装道路になり、海砂は大量に持ち運ばれ都会のコンクリートに使われた。住みやすい街になったが、泥水が海に流れなくなって栄養不足になった海から小魚が減少していった。
昭和50年代になると、大量生産によって安く物が買えるようになり生活は豊かになったが、公害問題が発生して環境汚染が問題視されるようになった。先進諸国は法規制が緩い発展途上国に製造拠点を移して更なる低価格商品を売り続けた。
僕たちの生活は豊かさを求めるが、その代わりに失った自然は元に戻らないほどになっている。便利で快適な生活を捨てて、半世紀も前の生活に戻りたくはないが、ホンの少しの我慢が必要な時代になりつつある。
マイバッグも、プラごみを出さないことも、通勤しないテレワークも、マイカーよりも電車を利用することも、歩いたり自転車を利用したりすること、エネルギーを節約すること、ゴミを出さないこと、ひとりひとりの行動が決め手になる。