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どこかの国の既得権益

 

とある国ではコメを一括して購入する組織がある。この会社は農家に安く肥料や農薬を提供し、貸し付けや農機具の販売、農業指導まで行う。設立当初は農家の方も喜んだ。コメは政府主導のもと、価格が決められており手数料を上乗せして卸業者にコメを販売していた。

 

この会社は、系列の卸会社を作って退職した役員などの天下り先にすれば儲かると考える。その会社は親会社からの専売卸会社になり、利益を独り占めできる。それならと、そのまた卸会社を作ってを繰り返す。5つもの卸会社を作って儲けても秘密にすればバレることはない。

 

親会社は、政治家や官僚の天下り先にして、政治家との太いパイプを構築する。コメの一括買い上げや系列の卸会社以外に卸させないための政治を行わせる。もちろん、政治献金は欠かせない。我々が選挙で投票すれば当選間違いなし!と言われれば、政治家も忖度せざるを得ない。

 

この組織を潰そうとすると、多くの政治家は反対するだろうし、その組織に属している人たちも反対するだろう。こうして既得権益は守られていく。その国の国民は腐れ縁で結びついた政治家に投票しているが、これといった対抗馬がいない。野党は、スキャンダルばかり追求して本丸を攻めないからだ。

 

天下りという本丸を許しているうちは、この国はこうした既得権益ばかりになり、国民はますます貧しくなる。こうした腐敗は、戦後間もなくから行われているのに、政治家は改革しようとしない。むしろ、当選するために利用しているのが現実で、マスコミもこの報道に関してはタブー扱いしている。

 

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