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将来を考えないで暮らしていた

 

学生の頃、勉強が嫌いで遊ぶのが大好き。将来のことなどまったく考えることなく過ごしていた。先生が、明日テストをすると言っても無視してテスト勉強することなく遊んでいた。もちろん、成績はよろしくないのだが、誰もがそうだったので点数を気にしたことがなかった。

 

今の親は、自分の子供と他人の子供を比較して、少しでも良い成績をと願って勉強熱心。お使いなどさせるより、しっかり勉強しなさいと言っている。お手伝いやお使いを頼まれることがあっても戦中派の僕の母親からそんな言葉を聞いたことがない。中卒で働く友達もいるし、見合い結婚する人もいる時代だった。

 

勉強にうるさい親がいると、子供は親の顔色をいつも伺って暮らすようになる。人の評価を気にして生きる癖がつく。褒められなければ自分はダメ人間だと思うようになる。そのまま大人になると、褒められなければ落ち込む。叱られれば、落ちこぼれのレッテルを貼られたように思う。

 

お手伝いを優先してくれた親がいれば、生きることは家族でも助け合わなければならないと思うようになる。親はうるさい存在ではなく、助ける存在になる。自立心が芽生えて、親といえども人間で、情けないこともあると知る。僕は、そうした親の下で生きてきたのでよかったと思う。

 

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