このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

加工貿易立国で成功した日本

 

太平洋戦争で敗戦しても奇跡の復興を成し遂げた日本は、明治維新から産業を振興し、先進諸国の技術をどん欲に吸収していったからこそできたことだった。軍事技術の先進性は目覚ましく、戦艦大和やゼロ戦など最先端の技術者が日本にいた。

 

敗戦後、彼らは戦時で培った技術を活かして世界が欲しがる商品を造りだしていった。造船は世界一になったし、航空技術者は自動車産業や鉄道の発展に尽くした。海軍の技術将校だった男は、世界一のトランジスタラジオを造り世界中で販売した。

 

敗戦から立ち上がった人々の子供は工学や理系に進むことが多かった。彼らが大人になると、地震工学は土木建築技術などの耐震性を高め、トンネル工事や橋梁の技術は世界一になった。半導体の技術でも世界一になった。

 

21世紀になり、世界的な技術力は失われ、最先端の日本人技術者はほとんどいない。技術は軍需にも民需にも応用できる。インターネットの技術も軍需の応用だ。しかし、日本は軍需の技術には閉鎖的で研究できない。そのことが足かせになり後塵を拝している。

 

実学をもって学問となすと言い切った教育は、今では大学受験の進学校がもてはやされるようになった。若者は、進学校の受験勉強に必死で、ITスキルなど二の次になっている。世界の潮流から外れた教育は、江戸時代の学問所と同じで実学とは程遠いものになっている。

 

 

« »