少子高齢化の近未来 都会の街がゴーストタウンになる
1980年代から日本はバブル経済になり、株や不動産の値段は上昇し人々の財布には現金がどっさり転がり込んできた。街の開発も盛んで数階分吹き抜けの豪華な商業施設やリゾートマンションが林立していた。
1990年代になりバブル経済は崩壊し、開発された街はその後閑散としている。和歌山県白浜町にもリゾートマンションが100万円以下で売られている。神戸ポートアイランドは商業施設のテナントが撤退してガランとしている。
2040年代になると、こうした街は維持するかしないかの選択を迫られるようになる。マンションで暮らしている人の高齢化や空室化もあり、大規模修繕費用が工面できない状態になっている。
都心の一等地にありながら空きテナントになっている商業施設は東京でも横浜でも見られる。行政の開発が箱もの主導で行われ、当初の見込みを大きく外しても誰もとがめはしない。損失補填は国民の税金で行うしかない。
街の再開発で綺麗になり近代的な建物になったが、入居している地元テナントに魅力がなく、シャッター街となっているところもある。高い賃料に撤退するテナントも出て、空き部屋には行政が入るしかないところもある。