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戦争ほど愚かな行為はない

 

誰もがそう思っているのにやむことがない。戦争を決断するのはいつも政治権力者や軍事組織のリーダーで、彼らはやむにやまれず決断したといつも国民に話しかける。国民を守るためと言いながら自分や自分の家族が前線で戦うことはない傍観者である。

 

前線で戦う兵士は、いつも貧乏な国民かプロパガンダに洗脳された若者たちと国民。彼らは勇んで前線で戦うが、その悲惨さに驚き悲しむ。会ったこともない人をいきなり殺す行為は心を破壊する。敵味方に関係なく心を病む兵士は死ぬまで苦しむ。

 

日本帝国陸軍の玉砕は、捕虜になるより死を選ぶ行為で、足を引きずって敵陣地にノロノロと歩き、アメリカ兵の銃の的になる行為でもあった。敵意のないボロボロの軍服を着た兵士を撃ち殺したアメリカ兵はその後、死ぬまでその光景に苦しむ。

 

悲惨な戦争を国民は体験するが、戦争を引き起こした当事者やその一族はのうのうと生き続けている。誰も前線で戦うことなく全員が無事であり、戦後の混乱期でも贅沢ができた。戦後、のし上がってきた政治家や企業経営者は汚職や賄賂にまみれた偽善者が多い。

 

そんな国家のリーダーに翻弄される国民は何も知らず、言われれば勇んで戦場に行く。愚かな行為は、もういい加減にやめるべきだ。人間のもっとも醜い行為が戦争であり、その戦争を仕掛ける行為は悪魔としか言いようがない。

 

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