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戦争は軍事大国が必ず勝利するとは限らない

 

1954年からアメリカとの間で、ベトナム戦争が始まる。それまで、フランスの植民地だったベトナムは、フランスとの間で独立開放のために闘っていたが、フランス撤退後はアジアの共産化に不安を感じたアメリカが戦争を継続した。アメリカの傀儡政権だった南ベトナム政権は国民の支持がなく南ベトナムの国民が自由と開放を求めてアメリカに対抗する事態になっていく。

 

最新兵器を使うアメリカ軍に対抗するのは、第二次世界大戦で使用した古い兵器を使うベトナム軍や抵抗勢力。数字の上では、ベトナム300万人に対してアメリカ兵5万8220人の死者で、圧倒的にアメリカの方が有利だが、戦争には負けている。ベトナムの勝因はベトナム人が自由と開放を求めて、どこまでも闘う意欲があったことで、国民の支持を得た方が勝利するということ。

 

今のロシアは、プロパガンダで国民の支持を得ているが、正しい報道で事実を知るようになると国民の支持を失い敗北する。ウクライナは、自国の領土を侵略され、廃墟にされ、国民が殺されている。かつてのベトナムと同じで、憎しみと憎悪を掻き立てられ、自国の領土と人民を守る戦いに意欲を燃やしている。彼らの戦いに向かう意欲は、ロシア人を上回っている。

 

かつてのアメリカのようにロシアも簡単にウクライナを攻略できると信じて侵攻したのだろうが、他国に侵攻すれば他国の人民は反発するし抵抗するし、ゲリラ戦線を構築する。大量の砲火と爆弾を投下して廃墟にして大量殺戮を繰り返しても、ウクライナの人々は最後の一人になるまで闘う姿勢を崩さないだろう。それほど、ウクライナの人民は、自由と独立を守りたいのだから。

 

 

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